未来の日本、私達の生活はどうなっているのだろう?
そんな思いとマッチした本を発見してしまいました。
デカデカと書かれた2040は、そう遠くない未来を予測した本であり、これから起こるであろうテクノロジーの変化、日本の未来を的確に捉えている一冊であります。
著者の成毛さんは、元日本マイクロソフト社長という経歴を持ちながら本の執筆を20年ほど続けていたようですが、本書をもって執筆を休止するようです。
そんな成毛さんが65歳という節目を迎え、この本を通して何を伝えたかったのか、これからの世界の在りかたを考えさせられる一冊であります。
こんな方におススメ
- 日本の将来はどうなるのか知りたい
- テクノロジーに興味がある
- ものごとの視野を広めたい
結論
2040年までに起こるテクノロジー進化が超未来的です。
AIの出現によって現在とは異なる働きかた、そして私達の生活はテクノロジーの進化によりガラリと変わります。
日本は今後、人口が減っていくが世界的に見れば人口は増え続け、それと同時に地球温暖化も進みます。これらの問題が私達の生活に必要な資源を減らしていきます。
コアイザワールド的要約
今から13年前の2008年、アップルからiPhoneが発表されました。
そしてこの発表から10年たらずでスマートフォンは様々な機能が追加され、通信速度も向上しました。
そんな私達の生活に欠かせないスマートフォンは現在、4Gから5Gに変わってきています。
5Gは2020年から実用化されてるようで、対応エリアマップを見たところ、この一年たらずで首都圏を中心に日本の至るところで5Gの使える場所があることに驚きです。
そもそも5Gとは何なのだろう?そんな疑問に本書は回答してくれています。
まず平野ノラが使っている肩掛けの電話、ショルダーフォンが1979年に登場し、このとき初めて1Gといわれるアナログ通信が開始されました。
その14年後、1993年にデジタル方式の2Gが始まり、PHSが登場します。
そして2001年に3Gが開始され、携帯電話でメールや写真のやりとりが不自由なくできるようになりました。
2010年には4Gが始まりました。世代が変わるごとに通信速度が速くなり、これまでの30年間で速度が10万倍速くなりました。
そして5Gになるとどうなるか?
例えば2時間の映画をダウンロードするときに4Gだと5分かかっていたのが、5Gだと3秒でダウンロードできてしまいます。
ものすごい速さです。インターネットが世に出始めた頃の速度とは比べものになりません。
かつては映画をみるためにレンタルショップに通いつめていましたが、もうその必要はありません。
ネット環境さえあれば、家に居ながら映画をすぐにダウンロードでき視聴ができてしまいます。
個人的にはレンタルショップに行き、どの映画にしようかワクワクできる体験がなくなるのは寂しいものがありますが便利さには変えられません。
2030年頃には第6世代となる6Gが登場します。
6Gは2時間の映画ダウンロードが一瞬で1秒もかからずできてしまう、とんでもない速さを有します。
そして、すごいのは通信速度だけではありません。すべてのものがインターネットに接続され、機器の1つ1つがセンサーの役割を果たし、これによって屋内で何がどこに置かれているのか数センチの精度で把握が可能になります。
その素晴らしい6Gと肩を並べて魅力的なものがARメガネです。
ARメガネとはレンズに投影用の画面が仕込まれており、ARメガネをかければすべての情報が表示されるというものです。
目的地までの道案内もARメガネが案内してくれ、店に入ればメニューが写真付きで表示され人の名前、顔を覚えていなくともARメガネに情報として表示されるようになります。
もうドラゴンボールのスカウターが夢の話ではなくなり、現実のものとなる日がすぐそこまできています。
リチウムイオン電池に変わる次世代電池
現在、世界ではリチウムイオン電池が主流となっており、私達が日ごろ使っているスマホや家電、電気自動車にも使われています。
リチウムイオン電池は、小型化ができ充電もくり返しできて、使い勝手もよいのですが安全性の問題を抱えています。
ニュースやなんかでよく目にするスマホから煙が出て、火を吹く映像がまさにリチウムイオン電池の発火です。
主な原因として、電池の中身が有機化合物で燃える素材であるため、電池の温度上昇や中の液が漏れだしたりすることが発火の原因となります。
そんな安全上の問題を解決してくれるのが、全個体電池です。
全個体電池は電解液という液体を使用せず、それらをすべて個体のものに置き換えたものであります。
その安全性はより高くなり、個体であるから燃えにくいし、液漏れの心配もありません。
そして最大の恩恵は、電気を貯められる容量がリチウムイオン電池より2倍あるということです。
これは今までの電池の大きさの半分程度で同じ量の電気を貯められることが可能になり、電池の小型化が可能になります。
身の回りの機器は全個体電池のおかげでより小さく、長寿命になり、安全性も高いことからトヨタ自動車を筆頭に日本の企業がこぞって開発に取り組んでいます。
日本の企業は他国に比べ、電池作りが得意分野であるそうなので今後に期待したいです。
水が最も希少な資源に
水が将来、不足するなんて信じられませんが、このまま地球温暖化が進めば深刻な水不足になるようです。
すでにアフリカでは気象変動により2億5000万人が水不足に直面しています。
2050年にはアジアでも水不足が起き、その中でも中国、インド、パキスタンの国々も水不足から戦争を起こすリスクがあるのではないかと言われています。
人間が経済活動を続ける限り、温暖化を回避するのは不可能であり、著者の成毛さんはこう言っています。
「あなたのあらゆる経済活動や消費活動が温暖化の原因になっており、それが将来のもめごとのきっかけになりかねない。」
温暖化をくい止めることは無理ですが、1人1人が温暖化に対する意識を変えていけば未来の地球が少しでも住みやすい環境になるのではないかと思います。
まとめ
主にテクノロジーの進化に関する紹介でしたが、成毛さんは少子高齢化問題、環境問題、自然災害などこれから起こるであろう様々なことに触れていました。
そして日本の未来は暗いと言っています😨
ですが、あまり悲観する必要もないと言っています。
それは現状のまま行けば絶望的だが、今後テクノロジーの進化により、私達の生活が大きく変わることで、これから起こる問題に対して何かしらの解決の糸口があるのではないかということです。
私は2040年のテクノロジーがどうなっているのかとても楽しみです。
空飛ぶ車に乗りたいなぁ(笑)
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
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