そもそも題名なんて読むの?
菜(さい)根(こん)までは読めるけども・・・・
最後の漢字はグーグル先生に教えてもらいました。
譚(たん)です!
その名も菜根譚(sai-kon-tan)
意味がわかりません。
とりあえず本をめくり、意味を調べると書いてありました。
「人よく菜根を咬みえば、すなわち百事なすべし」
思わず声に出して言ってしまいそうなぐらい歯切れのいい言葉ですが、まだ意味がわかりません。
さらに深堀りしてゆくと・・・・
「かたい菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる」
おぉなるほど
だいぶわかりやすくなって、スッと入ってくるようになりました。
どうやらこの本は、約400年前に中国の学者、洪自誠という人物によって書かれた人生をより良く生きるために書かれた人生訓のようです。
何だか題名からしてとっつきにくい本じゃないの?と思うかもしれませんが・・・
これまた読み始めてびっくり
ちょー読みやすいです。(現代語訳だから?)
しかも、自分が置かれた状況に合わせ、適確にアドバイスしてくれるのですごく参考になります。
今回はその中でも特に印象深かった人生訓を紹介していきたいと思います。
コアイザワールド的要約
まっとうに生きる
「人として恥じることのない、まっとうな生きかたを貫いていると、出世の道からはずされてしまったり、不遇な生活を送るはめになったりすることもあるだろう。
一方で権力者にこびへつらったりするような生きかたをしている者は、優遇され得意満面な生活を送ることができるかもしれない。
だがそれは一時的なものであって、決して長続きしない。
だからこそ人間は、たとえしばらくの間、不遇で孤独な生活を送ることになっても、まっとうな生きかたをすることが大切だ」
個人的にこの言葉めちゃ響きました。
地位や権力のある人たちに対して、ひけ目を感じ、少し無理をしてでも良いところを見せようとアピールして評価されたとしても、後々そのツケは必ず自分に返ってくる。
だから決して無理をせず、ありのままの自分をさらけ出していくことが大切なんだと感じました。
厚く塗ったメッキは一度剥がれるとそこから一気に剥がれ落ちていく。
人間も同様、口先だけで得た信用というのは簡単に崩れ去り、脆いものなんだということを認識させられました。
無欲に生きる
「人間は欲の皮が突っ張るとどうなるのか。強い意志や信念は崩れ、理性は働かなくなる。
そして、人柄も冷たく残酷になり、潔白な心も悪に染まって汚れてしまう。
人としての品格は地に落ちる。
だからこそ、昔のすぐれた人格者たちは、無欲であることが一番大切だと言って、俗世間を超越して生きてきたのだ」
欲に溺れた人間・・・・
私です!(悲)
しかしながら、言っていることは真実だと思います。
人は欲にまみれると自分中心になり周りの人たちに対して謙虚さを失い、冷たくなっていく。
これは人間性より動物性が勝ってしまっている状態。
この言葉は自分に向けられているようで心にグッとくるものがありました。
自分の欲のために家族や友人、職場の人たちに対して、今まで自分はあまりにも勝手なふるまいをしていたのだなと思います。
無欲に生きるのは難しいけど、人として理性を働かせ、欲にどう向き合っていくか、その姿勢がとても大切なことだと思います。
平穏無事に暮らす幸せを知る
「幸せとは何だろうか。
それは、何の騒動もなく日々平穏無事に暮らせることである。
それに対し、あれこれ欲が多く、常に満足できない状態ほど不幸なことはない。
ただ、人間というものは、自分がいろいろなことに首をつっこみ苦労して初めて、何事もなく心穏やかにすごせることの幸せに気づく。
また、心静かにくらすことを心がけて初めて、さまざまに思い悩み、欲望に踊らされて生きていることの不幸に気づくのである」
なるほど。
何事もなく平穏無事に暮らす。
何だかそんな人生はとても退屈でつまらなそうに思えるかもしれませんが、実はそれはとても幸せなことなんだと自覚する必要がありそうです。
かつて釈迦が言ったように欲望が燃えさかれば、この世は灼熱地獄となる。
何事も満足するまで求めてしまっては逆に苦しくなるだけだと。
だから欲に溺れず、心穏やかに暮らしていくことこそ、最高の幸せがあるのだと思います。
花を見るなら五分咲き、酒を飲むならほろ酔い程度、そこに最高の趣きがある。
まとめ
まだまだ紹介したいのですが、時間も迫ってきたのでこの辺で
参考になる人生訓は他にもたくさんありますので興味あるかたはぜひ一読ください。
久しぶりに良い本に出会えました。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。😀
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