史上最強の哲学入門💪

今回、紹介します本は「史上最強の哲学入門」です。

本のタイトル名も表紙の爺さんもインパクト絶大で思わず手に取ってしまいました。(笑)

哲学ってなんだか難しい感じがして、とっつきにくいイメージがありましたが、この本は様々な哲人達の考えをわかりやすくかみ砕いており、一般の方でも理解できるよう、すごく読みやすい本に仕上がっています。

著者の飲茶さんは、格闘技漫画「グラップラー刃牙」の熱烈なファンだそうで、この入門書は「バキ感」を出すことに力を入れたそうです。

誰がより強い論を唱え、絶対的な真理を追究できるか、見どころ満載の一冊であります。

こんな方におススメ

  • 「哲学って何ですか?」哲学初心者
  • 人生の真理をより深堀りしたい
  • 物事をいろんな視点から思考する力をつけたい
  • グラップラー刃牙が好き

結論

絶対的な真理を目指して、究極の真理を見つけるために、人生を哲学に捧げた哲学者達は今に生きる現代人にとって、数多くのありがたい思想を残しています。

哲学は決して堅苦しいものではなく、知を愛し、真理をとことん追求したことで、その思想は受け継がれ、現代に生きる我々の社会システムとして浸透しています。

哲学はこの世に必須の学問であり、これからも発展していく学問だと考えます。

コアイザワールド的要約

この本は30人ほど哲学者が紹介されていますが、どの哲学者も独自の強い論を持っていて、とても魅力に溢れております。

その中でも、特に印象深かった哲学者達を紹介します。

近代哲学の偉大なる父 デカルト

デカルトは(1596年~1650年)17世紀に生きた哲学者です。

彼は本当に確実で、誰もが認めざるをえない真理を懸命に探しました。

そこで彼が偉かったのは確実に正しい真理を直接探すのではなく、まずあらゆるものを疑うという戦略で真理を探し出すことにしたのです。

彼は、この世のあらゆるものの存在を疑いました。

例えば目の前にあるリンゴ。それははたして真実なのだろうか。これはただの夢ではないのか。ほんとうの現実はリンゴなんてものは、無いのかもしれない。

こうしてデカルトはこの世に絶対に疑えない確実なものを探し求め、あらゆるものを疑って、疑って疑いまくりました。

そこで彼はあることに気づきます。

「この世の中のあらゆるものは疑うことができてしまう。だがこの世をすべて疑えたとしてもそれを疑っている私は疑えないのではないだろうか。」

「なぜならその疑っている私の存在を疑ったとしても、そこには疑っている私がいるからだ!」

もう疑いすぎてすごい境地まで達しています。(笑)

こうして彼は誰もが一度は目にしたことがある名言を唱えます。

「我思う、ゆえに我あり」

たとえすべてがウソであろうと私が思っている以上、私が存在することは、絶対に疑えない真理であることを導きだしました。

世界を狂わせた大妖怪 マルクス

マルクスは1818年~1883年 ドイツ出身の哲学者です。

彼は資本主義とは何か?を問い続けこう結論づけました。

資本主義とは、みんなを不幸にするシステムである。必ずや破綻するであろう。」

当時の世間では資本主義は素晴らしいという常識を持っていましたが、マルクスは違いました。

まったく正反対のことを述べ、その批判の要点とは資本家が労働者を搾取する不公平なシステムというものでありました。

そもそも資本主義とは簡単に言うとお金持ちが資金を出して会社や工場をつくり、そこで庶民を働かせ、給料を支払う仕組みのことであります。

ここで問題になるのは、労働で得た利益は誰のものかということです。

働いたのは労働者なのだから労働者のものだろうと思いますが、実際に労働者がもらえるのは利益のほんの一部にすぎません。

つまり労働者がどんなに一生懸命に働いて会社に多額の利益をもたらしても労働者に支払われるのは生活するのに困らない程度の賃金にすぎません。そして労働で得た大部分の利益はすべて資本家の懐に入ります。

マルクスはこのように資本主義とは搾取する側、搾取される側という身分階級をつくりだすシステムであると解釈しました。

そこで格差の生まれる社会システムはいずれ崩壊すると考えたマルクスは新たな次世代システムとして共産主義を提唱します。

共産主義とは簡単に言うと「みんなで財産を共有し、みんなで平等に暮らしましょう。」という思想です。

しかし共産主義は、理想的な平等社会のように思えますが、現実にはこの思想に囚われて、生まれた多くの共産主義国家(ソビエト連邦など)はすでに破綻しており、歴史的にダメな主義として証明されてしまっています。

ここで言いたいのはマルクスの共産主義を批判するのではなく、彼が指摘した資本主義の問題をちゃんと受け止めて、これから私たちはどう生きていくべきか、国をどうしていくべきか、真剣に考えないといけないということです。

私たちは何のために働き、労働することの価値とは何なのか問われています。

まとめ

もう一人紹介したい哲学者がいましたが、集中力が限界なので、割愛させていただきます。

ごめんなさい、ニーチェ先生(悲)

簡単に紹介だけさせて頂きます。この本でニーチェは超人思想という人間のあるべき姿を唱えています。

この考えがとてもおもしろいです。

ニーチェは他にも数多くの思想を提唱しておりますので興味あるかたは読んでみてください。

最後になりましたが、哲学は忙しい現代人にとってあまり馴染みのないものかもしれません。

現代はインターネットの普及で情報過多の時代になり、知りたい情報はスマホ1つで簡単に手に入れられる大変便利な世の中になりました。

過去に生きた哲学者達はスマホという便利な道具は持っていないにもかかわらず、自分の絶対的に信じれる強い論を唱えていきました。

そこには、ものごと深く考え追求する楽しさがあることを教えてくれたのと同時に、私の人生を見つめ直すチャンスを授けてくれた一冊でありました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました